john coltrane ballads A-32 赤黒ステレオ Vangelder刻印あり
今日ご紹介するのは、John Coltrane Ballads A-32 赤黒のステレオです。
曲の魅力は超有名すぎるのでわざわざここで説明する必要はないかと。
で、私が持っているのこの、「John Coltrane Ballads A-32 赤黒のステレオ」は2nd以降の盤です。
とはいえ、Vangelder刻印ありです。
ちなみに、オリジナルはオレンジの艶あり。2ndはオレンジの艶なしと言われているので、私が持っているこの盤は2nd以降ということになります。
で、この盤にはいろいろな苦労というか経緯がありました。
もともとこの記事を書いている、たぶん3~4年くらい前に、ディスクユニオン吉祥寺ジャズ館で、「オレンジ艶なし2nd Vangelder」を8,800円くらいで購入しました(当時は安かった)。
でも、売ってしまいました。
なぜか?
細かい理由は覚えていませんが、ひとつは「ステレオの音」にあまり納得がいっていなかったから。
そして、この記事、
COLTRANEの、impulse!のレコードについて : ジャズ侍の無節操三昧
あ、この記事の引用をして気づきましたけど、balladsには、AM-PARとABC-PARAMOUNTもあるんでした。
ややこしい・・・
で、当時艶なしのballadsを打ってしまった理由は、上記の記事を読み、「ABC-PARAMOUNT」は避けた方がいいという意見があったから。
そういうのって、一度見てしまうと流されてしまうんですよね。
で、気になってしまって売ってしまったという訳です。
でそれから、せめて買うにしても、買いなおすにしても「MONO」で買いなおそうと探し回っていました。
でもなかなか出てこない。
出てきても高い!
といっても2~30,000円くらいで、ブルーノートとかプレスティッジに比べれば安いんでしょうけどね・・・
で、モノのオリジナルや赤黒を探していたんですけどそんな折にこの記事を発見。
インパルスはステレオこそ価値があると一人思っている。
と言う記事を読み、これまた流されて、一度売っておきながらも、
赤黒でいいから、balladsのステレオvangelderが欲しいと思ってしまいました。
ちなみに、
コルトレーンの『バラード』の評価 | These music suit me well
こちらの記事の、
*『BALLADS』は、必ずRVG刻印もしくはVANGELDER刻印があるものをお奨めします。「BELLSOUNDS」刻印のものは、音が割れます。
*英国盤のジャケ違いのLP(下掲)は素敵なイラストですが、音は全くダメなので、ご注意ください。
こちらの文章を参考にすると、balladsはvangelder刻印ありに限るようです。
というわけで、四苦八苦しながらも「相場」の価格で購入したballadsの赤黒vangelderが今回ご紹介する盤です。
前置きが長くなりましたが、やはり音はすこぶるいいです。
まるでスピーカーの目の前で、coltraneがサックスを吹いているような重厚感があります。
これで、3rd以降っていうんだから驚きです。
正直、前述のように、「オレンジ艶なし」のABCを持っていましたけど、その時と音は変わらない、もっと良いような記憶があります(といってもオレンジ艶なしを持っていたのが3~4年前なので比較にならない)。
とにかく音はすこぶるよく、状態もかなり良いです。
しかし、
当時のインパルス盤に多いプレスミスによるビリつき
と記載されているように、一回だけ、インパルス盤特有のビリつきがあります。
しかし、インパルス盤はそういうものと諦めていますし、1回だけなので耐えられます。
問題は以前も売ってしまった理由のひとつ。
「ステレオの違和感」です。
調べてみたら、同じ違和感を感じている人がいました。
コルトレインの超名盤と言われるBalladsは、録音が疑似ステレオ?なんですか?
確かに素晴らしいアルバムであることは聴いてみて納得いたしましたが、サックスが右側のスピーカーからしか聞こえてこないというのが、ちょっとストレスを感じてしまいます。
僕の場合は「左のスピーカー」に偏っていて、やはり同じことを書いている人がこちらにも。
コルトレーンは左スピーカーの前に降臨したかのようなリアリティを感じます。
さらにこちらも。
コルトレーンのサックスの音の定位が左にかなり偏っていることが分かります。右側はドラムスの音がほとんど。他のコルトレーン作品も若干サックスの音が左からというのはあるのですが、ここまで音の定位が偏っているのも珍しいです。これはきっと製作者側に何らかの意図があっての音づくりだと思う
これを聞かずして、ジョン・コルトレーンを語るなかれ!!「Ballads」:とりあえず、やるっきゃないでしょ!:SSブログ
なるほど。やっぱりそう感じている人は他にも多くいました。
というか、上記の引用を借りるのであればおそらく「vangelderが意図的にやった」ものなんですね。
かなりの偏りを感じ、正直違和感を感じます。
まぁ、だから以前も売ってしまったんですけどね。
正直、その違和感からか、「毎日聞く」にはまだ堪えられませんが、やっぱりこの音の魅力はすごいです。
オリジナル盤を聴いたとき、コルトレーンが左側に立っていました。
こう、書いている方がいるような重厚感を感じます。
やっぱり、John Coltrane Ballads A-32 赤黒のステレオ vangelder刻印はたまらないです。状態もいいので、これを売るつもりは今のところありませんが・・・
ですが、「MONOがどうなのか?」というところは気になるところ。
サッと調べたところ、赤黒のMONOというのはなさそうなので、「艶なしオレンジABC Vangelder」でいいので、いつかMONOを聴いてみたいです。
Duke Jordan Flight To Denmark SCS1011 2nd
言わずもがな。知られている超名盤のDuke Jordan Flight To Denmark。
で書いた盤を聞いたあと、「次は何聴こう?」と思って取り出したのが、もう買って1年以上。聞かずにいた、このDuke Jordan Flight To Denmarkでした。
久しぶりに聞いてみるとやっぱりいい。
何よりこの季節がいいように思えます。
2023年、11月なのにまだ寒くなく、半そでで過ごしている今日この頃ですが・・・
冬が近づいてくると、このduke jordanのピアノが醸し出す雰囲気がピッタリです。
まるで、しとしとと雪が降り積もるような落ち着いた優しいピアノが心に染み入ります。
こちらの記事で、モアさんが、
録音は良いとは言えない
しかし、雰囲気は抜群
もしもこの録音が良かったなら
これほど寒々した枯れた雰囲気は
出せなかったと思う
と、おっしゃっているように、録音がいいとは言えません。
だけど、このしとしとと雪が降り積もるような繊細なピアノは胸に染み入ります。
細かい曲のレビューとかできるタチではないので省きますが。
今年の5月、20歳くらいから15年以上付き合っていた親友が、急な心不全で亡くなりました。
その友達はなぜか、毎年12月30日に一緒に立川で飲むのを好み、毎年欠かさず立川で12月30日に飲んでいました。
だから、彼と一緒にいる思いでの多くは「冬」なんですよね。
雪が降っていたかどうかは忘れましたけど・・・
そんな12月、冬をイメージさせるこの、duke jordan flight to denmarkは、優しくもあり悲しくもあり、切なくもさせてくれる。
不思議なアルバムです。
ちなみに当方が持っている盤は、
こちらもモアさんが書かれている、「音が良い」(?)とされている2nd。状態のせいか、若干ノイズが入りますが、大きく演奏を邪魔するノイズは入らず気に入っています。
1年以上聞いていなかったけど、これからの冬の季節、もうちょっと聞いていこうと思います。
彼と一緒に・・・
【バグったような価格】John Coltrane And Johnny Hartman A-40 赤黒 stereo
このブログでは、ここ最近購入したジャズレコードやここ最近、聴いてハマったジャズレコードについて書いていきます。
まず今回書くのが、
John Coltrane And Johnny Hartman AS-40 stereo
です。
ずっとほしかったこちらのレコード。
たまたま、良い盤で手に入りました。
インパルスレコードのオリジナルは、ブルーノートやプレスティッジに比べると高くないけど、それでも安くはない。
オリジナルで買おうとすると、このレコードも3万~5万円くらいします。
インパルスは、音質も良い赤黒vangelder刻印ありが一番良い。
でも、それは考えていることはみんな同じで、そういう「安くてお得な赤黒vangelderのインパルスレコード」はすぐに売り切れる。
でも、たまたま今回は良い盤が安く手に入りました。
もともと、HMVレコード渋谷でEX-くらいの赤黒vangelderが6,600円で売っていたので買ったのですが、盤面はキレイなのに、カゼヒキか?と思うくらいノイズがひどく聞くに堪えませんでした。
こちらの記事で書かれている「カゼヒキ」であるかのようなノイズでした。
で、それからしばらくして、某レコード店のオンラインショップをたまたま覗いていたら、
「John Coltrane And Johnny Hartman A-40 Stereo 赤黒 vangelder刻印あり」
が、なんと、盤質A 盤のグレーディングVG++で2,200円で出品されていました。
一瞬、
「は?」
と理解できませんでした。
盤質はAなのに、グレーディングVG++は意味が分からない。
細かい説明には、「薄塩ビヤケ」との表記。
うーん、正直、以前同じ某レコードショップで、買ったJohn Coltrane And Johnny Hartmanが、カゼヒキのようにノイズが凄かったので怖い・・・
と思ったのですが、2,200円だし、ここで買わなかったらすぐなくなってしまうだろうな、と思い試しに買ってみました。
しかもなぜか、購入翌日に届くという驚き(笑)
で、今、実際に聴いてみたその興奮のままにこの文章をしたためているわけです。
結論から言うと、「すごくよかった」です。
盤質Aはちょっと言いすぎ・・・
だけど、B+に近いと言える。
確かに、薄い塩ビヤケはあるけれど、パッと聴いた感じ、あまりノイズに出ていなそう。
うーん、これで2,200円って安すぎない?
と思いました。
まだ通してじっくり聞いているわけではないのですが、かなり良い買い物をしたと思っています。
名誉のために店名は伏せますけど、たま~にこのレコード店、バグったような価格で出品するんだよな(笑)
ちなみにディスクユニオンではありませんよ。
レコードは、こういう買い物があるからやめられません。
しかも何気に、直輸入盤のようで、国内ライナー付きなのが嬉しかったです。